● Adox CHS100IIフィルムのテクニカルな事柄について

Some technical details about the Adox CHS 100 II

Adox CHS100IIフィルムは、以前と変わらずパンクロマティックフィルムです。
分光感度において青から緑の間に小さなギャップがあります。
そのことはアグファAPX 100(アグファフォトAPX 100ではありません)やアグファScala 200Xに似ています。このタイプの分光感度は、長年にわたり証明されています。

前身であるフォトケミカ・ノヴァ社製の旧CHS100は、旧式のディップ・コーティング(乳剤の入った容器に漬けてコーティングする方式)によって作られています。
一方、現在のアドックス社製のCHS100IIは、最先端のカスケード・コーティングによって作られます。

さらにフィルムは、ダブルのアンチハレーション層を有しています。一つは乳剤とフィルムベースの間に、そして一つはベース背面にあります。
このダブルアンチハレーション層の効果は、旧CHS100から向上したシャープネスに見ることができます。またCHS100IIは、旧CHS100よりも微粒子になっています。
ベース背面のアンチハレーション層は、乾燥時のカーリング防止、および 光線引きカブリ防止としても機能しています。

CHS100IIフィルムは、100Lp/mmの解像度を有します。これは旧CHS100よりも25%アップしています。
これを比較をしてみると、旧CHS50は、解像度90Lp/mmでした。他の古典的なキュービック粒子構造のFP4+、RPX 100、Plus-X、Fompapan 100、Kentmere 100、APX  100 Newといったフィルムは、解像度70-80Lp/mmです。
オリジナルのAPX 100 と Adox Silvermaxだけが105Lp/mmで、ややより高い解像度とより細かい粒子を持っています。

CHS100IIフィルムのフィルム感度は、公称感度のISO 100/21°に非常に忠実です。多くの現像液において実際のフィルム感度は、ISO 80/20° から 125/22°の間になります。

このフィルムは、多くの異なるタイプの現像液に良好に反応します。

D-76のようなセミ補正現像液では、期待どおりの効果を示してくれます。つまり、ハイライト部でネガ濃度が半ゾーン分抑制されて、白飛びを防ぎます。
Adox FX-39のような補正現像液では、ハイライト部の抑制効果はさらに強くなり、特性曲線で1ゾーン分フラットになります。
Adox Atomalのような強力な補正効果を持つ現像液を用いた場合は、希釈率を調整することにより、コントラストの非常に強い被写体でも美しく撮影することができます。
イルフォード DD-X では、トーンセパレーションの良い、非常に直線的な特性曲線となります。
ロジナール、アドナルR09APH09現像液では、粒子がきれいに際立ちます。
シュプールHRXのようなシャープな微粒子現像液では、ディテールの再現が非常に良好で、大きな引伸ばしも可能になります。

CHS100IIフィルムは透明なPETベースを採用しています。そのため、リバーサル現像をしても素晴らしい結果を得ることができます。また、スキャナーを用いたデジタル化にも最適です。

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