● Bergger社 CEO オーレリアン・ル・デュック氏 インタビュー

Aurelien Le Duc

インタビューシリーズ第3弾目は、フランスの小さな写真会社BERGGER(ベルゲール社)です。
BERGGERは、アナログ写真愛好家のための高品質のオリジナル製品を提供しています。
私達は、この夏、BERGGER現CEOであるAurélien Le Duc(オーレリアン・ル・デユック)氏へインタビューを行いました。
彼は芸術写真家でもあり、フォトグラファとしての彼の経験はBERGGER製品へ組み込まれています。

Q1:Berggerの歴史について簡単に教えてください。また社名の由来についてもお願いします。

A1:BERGGERは、アンボワーズとシャンティリィ(フランス)を拠点に置いた、非常に古く有名なGuilleminot 社の閉鎖後、1995年に設立されました。Guilleminotはペーパーと特殊フィルムの両方に特化した企業でした。
そこでフィルム部門のチーフエンジニアだったGuy GERARD は、会社の閉鎖後、失業者でした。彼は、経済学のスペシャリストである非常に古い友人のダニエル・ブーシェの助けを借り、Guilleminotの遺産を確保するために新会社を始めることを決意しました。
こうしてBergger社は誕生しました。
BERGGERの名前は創設者、Bernadette と Guy GERARDの名前のスマートな組み合わせから来ています。

Q2: ベルゲールの哲学は何ですか?

A2:ベルゲールは非常に小さな会社であり、ベルゲール独自の専用工場を持つ余裕はありません。しかし、ベルゲールには知識、文化的遺産、フォーミュラ、ネットワーク、そして、アイデアがあります!
私達のゴールは、お客様への最高のオリジナル写真製品を、マーケットにもたらすことです。「ベルゲールは、創造のためのツールをフォトグラファたち提供する会社である」と言えるでしょう。

Q3:ベルゲールの主力製品は印画紙です。それぞれの違いについてご紹介ください。また、目的別にどのペーパーが最適であるか提言をお願いします。

A3:おっしゃるとおり、数年前からベルゲールの主力はペーパーです。
私達は、美しいニュートラル紙およびウォームトーン紙のシリーズを提供しています。
私達のニュートラルトーンペーパー (NB)のシリーズは、おそらく現在のマーケットで最も高感度ペーパーの1つです。非常に大きな引き伸ばし機にこれは本当に便利です。表面はグロッシーです。
ウォームトーンペーパーシリーズには、面質の違いによりグロッシー(CB)、セミグロッシー/アイボリー(CBS)、セミマット(CM)の3種類があります。それらはお使いの現像液によって軽いウォームトーンから非常に強いウォームトーンまで画像の色調を提供してくれます。
また、私達のペーパーをサポートするために、現像液の新シリーズを導入しています:
「ベルゲール ニュートラルプリント現像液」は、NBとの使用でニュートラルトーン(中間調)を、CB/CBS/CMとの使用でわずかなウォームトーン(温黒調)を実現します。
「ベルゲール ウォームトーンプリント現像液」は、CB/CBS/CMとの使用で非常に強いウォームトーン(温黒調)を実現します。どうぞサンプルをご覧ください。

Aurelien Le Duc

Q4:パンクロと呼ばれる新フィルムを提供されています。なぜこのフィルムを人々は試すべきなのでしょう?また他サイズ展開の計画はありますか?

A4:私達ベルゲールでは、アナログ市場への参入ポイントはフィルムだと考えています。フィルムが使われれば、次はそれをプリントするペーパーが必要になるでしょう。これが、ベルゲールが全くゼロから真新しいフィルムを作るという、この素晴らしい冒険を決めた理由なのです!
このフィルムは、市場に出ているフィルムとは大きな違いがあります―それはコーティングされたハレーション防止層を有する2層乳剤フィルムとなっている点です。市場にある他のフィルムは全て、フィルムベースの反対側にハレーション防止層がありますが、我々のフィルムでは、フィルムベースと感光乳剤との間にコーティングされてハレーション防止層が配置されています。結果として非常に良好なシャープネスと詳細なコントラストを得ることができます。
ISO400フィルムで、現時点では4x5 inch、5x7 inch、13x18cm、8x10inchサイズのみの提供となっています。来年初めには35mmと120サイズフィルムの製造を予定しています。

Aurelien Le Duc

Q5:将来、どのような製品を出すことを計画されていますか?

A5:今日の現像における製品について、私は多くを話したくありません。
しかし、いくつかの製品はまもなくリリースの予定です。それは以下の通りです:
・ BER49 フィルム現像液
・ BERGGER ゴールドトナー(ペーパー用)
・ BERGGER ニュートラルプリント現像液
・ BERGGER ウォームトーンプリント現像液

また、少し先には以下の製品を予定しています。:
・ 研究用フィルム
・ 高銀含有の125 ISOフィルム
・ リス互換紙

Q6:個人的にお使いになっているカメラ機器について教えてください。

A6:私は個人的な仕事(ウェブサイトwww.aurelienleduc.comでご覧いただけます)では多くの異なるカメラを使用しています。
私は、それぞれのプロジェクトにフィットするように異なるフォーマットを使用することが大好きです。ストリート撮影には、Zeiss Ikonカメラを使います。ヌードプロジェクトとポートレイトには、6x6でrolleiflexやHasselblad 500Cmを使用するのをはじめ、6x7ではMamiya 7IIを、大判カメラ4x5 inch (Horseman)まで使用します。
私はそれらを愛しており、そして私はそれらを異なるプロジェクトに使用しています。
同じプロジェクトで異なる2つのカメラは決して使いません。私は2つのカメラの間で私の注意が分かれることがないようにするためです。なぜなら私はクリエイティヴィティは、いくつかのテクニカルな限界があるときに、より強まると考えているからです。

Q7:アナログフォトグラフィの未来はどのようなものだとお考えでしょうか?

A7:デジタルで始まり、そして今、アナログに来ている新しくて若い写真家を我々は見ているので、アナログフォトグラフィには非常に楽観的です。
市場は減少の傾向を示していた時代を経て、今、 少し増加しているのです!これは非常に良いことです。
しかし、フジやコダックのようなビッグブランドに依るというところもあります。
市場はいまだに小さな競争を必要としています。唯一つのブランドが残って、全てをコントロールした場合、それは不幸な事態となるでしょう。

Q8:日本のアナログフォトファンの方にお伝えしたいことがありましたら、お願いします。

A7: BERGGERには、数多くのプロジェクトがあります。私達は皆さんのサポートと信頼を必要としています。

ありがとうございました。

インタビュイー: Aurélien Le Duc (Bergger CEO) インタビュアー: Tim Moog (Silversalt)

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